2023.08.09
酷暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新年度もはじまり、早くも4か月が経過しました。新規のお子さんもすっかりくれよんに慣れ、好きな遊びが定まってきています。
今回は平日クラス・土曜日プログラムから少しずつ活動を紹介していけたらと思っています。
くれよんの日課にも慣れてきたゴールデンウィーク明け、平日クラスでは、気候の良い日に車に乗って少し遠くの公園へお出かけしました。
生き物を探したり、広い公園を探検したり、公園内に落ちているBB弾をあつめる子もいました。「みてー!こっちにBB弾あるよ!」「ほら!あげる~」など会話も自然と弾み、クラスの絆も深まりました。
梅雨に入ると外遊びがしにくい日が続いていたので、雨の日にはじっくりと工作に取り組みました。
段ボールのフレームに透明テープを貼り、折り紙やスパンコールを貼り付けてちぎり絵にしました。一度貼り付けてしまうと折り紙は剥がしづらくなる欠点もありましたが、糊のべたべたする感覚が苦手な子どもたちにとっては、取り組みやすかったようです。
思い思いの作品が出来上がり、満足そうに互いに見せ合っていました。
土曜日クラスは、今年度から、2クラス編成となり、第1土曜日と第3土曜日にそれぞれ開催されています。内容はどちらのクラスも小学校入学を意識したクラスです。基本的には①プリント二枚 ②工作 ③運動(サーキット)④絵本の読み聞かせ を行います。季節行事によってはやや変動させていますが、それぞれの活動が終わると1枚シールがもらえ、4つ集めると帰りにお土産と交換する仕組みとなっています。
クラスで使用する机も、小学生クラスで使用する長机と丸いすを使用し、「おにいさん・おねえさん」を意識できるように工夫しています。平日には鍵が開いている『おもちゃ倉庫』も土曜日クラスは鍵が閉まっています。年度当初は「なんでおもちゃないの?」と不平も聞こえていましたが、回を重ねるごとに自然となくなっていきました。
工作では、手先を使うものや小学校で取り入れられてくる「自由につくってください」の練習をしています。「自由に」というのが意外と難しいので、作る課題は簡単で取り組みやすいものに設定し、「自由に描く」時間を十分に確保できるようにしています。また、「自由に描いてください」とつたえて作り始めてもらいますが、取り組みづらそうだと感じた際は、事前に準備していた絵のヒントとなるイラストをプリントして提示しています。その中から「好き」「描きたい」ものを見つけることで経験を積んでいます。また、工作を始める前に「これからこれを作るんだ」というイメージを明確に持てるように見本を使ってデモストレーションを行い、モチベーションを高めています。
牛乳パックで作ったミニブーメランに「好きな模様を描いてね」と伝えられると、何を描いたらいいか戸惑ってしまいます。スタッフから「こんな模様にする?」「色を塗ってみる?」など提案してもらって描きたいものをみつける経験を積んでいます。
作品に凹凸があって絵を描くことが難しい時は、シールやビニールテープなどを使いデザインしてもらっています。シールの使い方ひとつとっても個性が出ていて、とても素晴らしい作品になりますね。
紙飛行機カタパルトでは、「好きな模様や柄を描いてね」と伝え、「こんな絵もいいかもね」という提案書も一緒に子供たちに提示しました。すると、イメージがわきやすかったのか比較的スムーズにデザインを完成させていました。
運動のプログラムではサーキット運動を行っています。
繊細な子も多く、自分が取り組んでいる際に応援されると委縮するため「応援されるのが苦手」な子もいます。そこで、サーキット運動を始める前に必ず「応援してほしいですか?」「静かに見ていてほしいですか」と尋ねています。この質問をするようになってから、サーキット運動のスタートで固まる子が減ってきました。
失敗してもいい。ちょっとでも頑張ってみようと思えるように声かけをしています。
絵本の読み聞かせではいろんなジャンルの本を取り入れています。物語の本を静かに聞くのはもちろん、クイズ形式になったものも取り入れて、手を挙げて指名されたら答える・指名されなくても怒らないなどの練習をしています。
「わたしはだれでしょう」というクイズ形式の絵本では興味津々で身を乗り出して写真に見入っています。
平日クラスも土曜日クラスも、同様に子どもたちの「たのしい」「またやりたい」「やってみよう」を引き出せるよう、スタッフ一丸となってアイディアを出し合い保育の質を高めていきたいと思います。